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タグ : かなた(公認心理師・臨床心理士) , メンタルヘルス
2026年11月6日

最終更新日 2026年11月6日
目次
みなさんは、「満員電車に乗っただけで疲れた…」
「満員電車に乗るくらいだったら時間を早めて通勤する!」
そんな風に思ったことはありませんか?
私はあります!
大学の時にパンパンの地下鉄に乗り、下車するときに後ろから押されて「ぽ~ん!」と漫画のように飛ばされた経験は、今でも覚えています汗
満員電車って、乗車している人はピリピリしているし、ぎゅうぎゅうで心の距離も体の距離も確保できない感じがして、なんだか気が重くなっちゃいますよね…。満員電車へのネガティブな感情は多くの方が抱えているものです。
今回は、満員電車がしんどいと感じる理由について、心理学の概念を用いて解説してみようと思います。
公認心理師・臨床心理士によるブログ解説を毎週生配信しています!
実は、満員電車を不快に感じるのは、単純に人が多いからではないんです。満員電車を不快に感じる理由として、「クラウディング」という考え方があります。
クラウディングとは、物理的・社会的な密度が高まり、「混んでいる」、「窮屈だ」と感じる状態のことです。つまり、車両にいる人数や混み具合という客観的なものではなく、乗車している1人1人がどう感じるか?という主観的なものです。
同じ人の多さでも、平気な場合とそうではない場合があるのは、このクラウディングで説明できます。
わかりやすい例を出すと、満員電車は不快で息が詰まるような感覚になっても、フェスやライブなどは問題ない場合もありますよね。なんだが不思議ですが、人の感覚が左右しているわけです。
クラウディングは、以下の条件が重なるとより強くなります。
まさに、満員電車ですよね…身動きが取れないし、体の距離は確保できない、誰も望んでいない状況ですよね‥‥💦
このような状況だと、心や体が無意識に「警戒モード」に入ります。警戒モードになることで、心の余裕はもちろんなくなるので、しんどくなったり、つらくなったり、イライラしやすくなったりするのは自然な反応です。
ここで、なんとかしないと!と気合や根性で平静を取り戻そうとするのは…間違いです。心の状態を気合や根性で戻そうとしたり、ましてやそういう状況になるのは自分が弱いせいだ!と思ったりするのは悪化の原因です‼レッド寄りのイエローカードです。
というのも、しんどさやイライラが出るのは、心が正常に反応している証拠です。自分の身を守ろうとしている証拠として捉えるようにしましょう!
精神疾患の1つに、「パニック障害」というものがあります。パニック障害の方の中には、電車に乗れない方も多くいらっしゃいます。
突然、何の脈略もないときに動悸、発汗、手足の震え、息苦しさなどのパニック発作や「死んでしまうのではないか」というような強い不安感が出現します。また、「また同じような状況になるのではないか」、という不安(予期不安)も出現します。
満員電車はパニック発作が出現しやすい条件がそろっている場所であり、電車での出来事をきっかけにパニック障害を発症した人も少なくはありません。
パニック障害って?という方はこちら▶【ぞわぞわ…】精神科医監修パニック障害対策ブログ【そわそわ…】
では、クラウディングを和らげるためにはどうすればいいのでしょうか?
まず、不安を下げようとするのではなく、「窮屈さ」を少し減らすことを第一に考えましょう。
状況によってはむずかしいかもしれませんが、以下を意識しましょう。
大切なのは、自分で選べている感覚を取り戻すことです。
また、刺激が多い環境も感覚への負荷が高まり、つらくなってしまう原因ですので、なるべく耳、目、鼻など感覚器官からの情報は過多になりすぎないようにしましょう。
【執筆】 かなた(公認心理師・臨床心理士) いつも満員電車で通勤されている方、お疲れ様です! 満員電車がつらいのは、窮屈な環境に体が反応しているからです。 もしピリピリしている方を見かけたら、「心と体が正常に反応しているんだなあ」と思えるといいですね。そして、そう思えている方は俯瞰的に状況をみれている方です!! 私も自分に優しく、みんなに優しくいきたいです。ただ、満員電車は嫌なので、なるべく乗る時間を調整したり、課金したりを続けていきます…。皆さんも自分なりの対処法を見つけてみてください!
【監修】 本山真(精神科医師/精神保健指定医/日本医師会認定産業医/医療法人ラック理事長) 2002年東京大学医学部医学科卒業。2008年埼玉県さいたま市に宮原メンタルクリニック開院。2016年医療法人ラック設立、2018年には2院目となる綾瀬メンタルクリニックを開院。 |