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【Z世代の新入社員必見】社会人基礎力とメンタルタフネスで困難を乗り越えましょう

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2024年4月5日

最終更新日 2024年4月8日

社会人基礎力とメンタルタフネスで新入社員ならではの困難を乗り越えましょう

新年度。新しい職場、新しい環境、新しい人間関係。今までのように行かないことが増えるものです。特に初めて社会に出た新入社員は、学生の間では求められなかったことを求められるようになります。誰もがいきなり全てを上手くこなせるようになるわけではありません。

 

今回のブログでは、社会においてはどんな力が求められるのか、どうすれば新入社員あるあるな困難を乗り越え、メンタルタフネスを培っていけるのかについて、お話しようと思います。

 

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新入社員が社会人として求められる基礎力


社会人になると、学生の時とは違う力や考え方を突然求められるようになります。例えば、経済産業省は「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として「社会人基礎力」を提唱しています。

 

「社会人基礎力」とは下記3つの能力から構成されています。

  • 前に踏み出す力:主体性、働きかけ力、実行力
  • 考え抜く力:課題発見力、計画力、創造力
  • チームで働く力:発信力、傾聴力、柔軟性、状況把握力、規律性、ストレスコントロール力

参考|社会人基礎力|経済産業省

 

「前に踏み出す力」は一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力、「考え抜く力」は疑問を持ち、考え抜く力、「チームで働く力」は多様な人々とともに、目標に向けて協力する力を示しています。

 

例えば、学生のときに委員会や部活動に入って運営に携わった経験をしていれば、社会人基礎力に近い体験をしたこともあるかもしれません。学生時代の経験があれば自然と社会人基礎力が身についていることもありますが、社会に出るまでに社会人基礎力に該当する経験をしていない新入社員も当然いらっしゃると思います。

 

社会人基礎力を身につけるには、まず自分は何ができて何ができないのかを知る、自己分析をすることが大切です。分析結果を基に、得意なことは伸ばし、苦手なことは克服していきます。さらに、生活において、どこで社会人基礎力が必要なのか、どこで社会人基礎力が発揮されているのか、を都度振り返り自分の成長を確認していきます。社会人であれば、周りに同じ社会で活動する仲間や先輩がいるので、先人たちの行動を参考にするのも有効です。

 

社会人基礎力が身についていないと、何度も同じ失敗を繰り返してしまったり、自分だけ有益な情報に辿り着けなかったり、周りの人との連携が取れなくなったりすることがあります。

 

頑張っているのに結果が出ない経験を繰り返していると、自分に自信が持てなくなったり、何かに挑戦することが怖くなったりするかもしれません。うまくできない感覚が続くと焦りますし、失敗が続くのはとてもしんどいことですよね…。メンタル不調が起きやすいシチュエーションだと言えます。仕事に行けなくなったり、気分の落ち込みが続いたり、いつもと違う不調があったときは医療機関や職場の産業医などを活用するのも一つの手段です。

【こちらもどうぞ】

精神科医監修:ストレスはメンタル不調の原因なのか?

精神科産業医監修|産業医面談のメリット・デメリットを解説

 

新入社員ならではの困難を乗り越えるメンタルタフネス


社会人基礎力は学生時代に身につけておけると良いのですが、身につけるまでに要する時間や、どの程度までできるようになるかは人それぞれです(個人的には、何でも最初から完璧できるわけではない、と思います)。大切なのは仕事でうまくいかなかったとき、失敗したときに、どのように気持ちを切り替えて課題をクリアしていくかだと思います。「メンタルタフネス」という概念を紹介しましょう。

【こちらもどうぞ】

精神科医監修|ストレスに強い性格【ハーディネス】を解説

 

メンタルタフネスとは、アメリカのスポーツ心理学者Loehr J.が提唱した、ポジティブな「こころの強さ」を表す概念です。スポーツ分野では、試合でプレッシャーに押しつぶされず、失敗から素早く立ち直ることができるメンタルが求められます。そんなメンタルを鍛えるために、アスリートは、明確な目標設定と振り返りを行うことで、練習でのやる気や集中力を高め、気持ちを切り替えるイメージトレーニングを行います。セルフコントロールを身につけるために呼吸法を行ったり、仲間同士でポジティブな声かけをしながら助け合ったり、チーム全体で取り組む機会も取り入れたりします。

 

近年は、スポーツ以外にもメンタルタフネスを援用しようとする動きがあります。最近の研究において「メンタルタフネス」の概念は、以下4つの構成概念からなることが示されています。

  • コントロール力:気分を切り替えられる
  • 社会性:周りに相談できる人がいる
  • 意志力:目標を達成する意思がある
  • ポジティブ度:生きがいを感じる

 

メンタルタフネスが高い人とはどんな人なのか、社会人で例えると…目標を持って仕事に向かい、達成のために周りの人に相談でき、失敗しても気持ちを切り替えて次へ向かえるような人ですかね。メンタルタフネスが高い人は、決して失敗しない人というわけではなく、周りの助けも借りながら失敗を乗り越えていける人です。

 

メンタルタフネスは仕事だけでなく人生のあらゆる場面で困難を乗り越えるために大切です。例えば、急な怪我や病気で仕事はもちろん、今までやっていた趣味やこれからやりたかったことができなくなったとします。やりかったことができなくなったことを悲しみ続けていては、他にできたかもしれないことを逃してしまいます。今できることはなんだろう、今できないことをできるようにするにはどうすればいいだろう、と考えると気持ちは前向きになっていきませんか?すぐに気持ちを切り替えるのは中々難しいかもしれませんが、最終的に前向きに考えられれるようになれば、その後の人生をより有意義に過ごせるかもしれません。

 

参考資料


  • 経済産業省「社会人基礎力(https://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/)」『経済産業省』引用日:2024年1月18日
  • 経済産業省「社会人基礎力(https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8338629/www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/about.htm)」『経済産業省』引用日:2024年1月18日
  • 「社会人基礎力とは?3つの能力と12の要素の必要性と鍛え方(mynavi.jp)」『マイナビキャリアサポート』更新日:2023/01/16 引用日:2024/01/25
  • Loehr JE. (1982)Athletic excellence: Mental toughness training for sports.  New York: Plume.
  • 宮崎純一(2007)Mental Toughness(メンタルタフネス)はいかに獲得されるか 青山経営論集 第42巻 別冊
  • 小松昭吾・加藤千恵子・青木滉一郎(2021)メンタルタフネス評価尺度の開発 スポーツ精神医学(18)52-63

 

【解説】

ぶち(公認心理師・臨床心理士)

漠然とこういう社会人になりたい!と社会人になったはいいものの、中々そうなれていないことに焦りを感じることってありませんか?まずは自分の現状を良く知り、目標を立て、どうしたらその目標を達成できるかじっくり考えることが大切だと感じます。

折角なりたい職に就けたなら、なりたい目標があるのなら、課題が見つかったときには乗り越えていけるといいなと思います。気持ちを切り替える方法は人それぞれなので、もちろん無理はせず、自分に合った乗り越え方を見つけていけるといいですね。

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【監修】

本山真(精神科医師/精神保健指定医/日本医師会認定産業医/医療法人ラック理事長)

2002年東京大学医学部医学科卒業。2008年埼玉県さいたま市に宮原メンタルクリニック開院。2016年医療法人ラック設立、2018年には2院目となる綾瀬メンタルクリニックを開院。

 

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