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2021年9月6日
最終更新日 2021年9月6日
2021年9月6日付Yahoo!ニュース
「お母さん」がストレス最大 コロナ禍、ママ友にも会えず 明治安田調査
【ニュース概要】
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新型コロナウイルス感染症拡大を防ぐための『密閉・密集・密接を避ける新しい生活様式』、マスク着用や手洗い・消毒、随分浸透したように思います。新型コロナウイルスが猛威を振るう以前の自分は想像もしていなかった世界です。
不要不急の外出を避けるようになり、それなりに自宅で充実した時間を過ごす方法も身につけました。自炊をするようになって新しい料理のレパートリーも増えました。
とは言え、やはり『○○へ行きたい』という思いはあるし、『あそこの○○を食べたい』という気持ちは消えません。新しいスタイルが浸透することと、新しいスタイルに順応することは必ずしもイコールではありませんよね。
メンタルヘルス領域では、環境への順応に伴うメンタル不調として【適応障害】という考え方があります。弊社ブログを引用します。
適応障害とは、ストレスとなる要因がはっきりしているときに起こる不調を指します。よく見られる症状は以下のとおりです。
【よく見られる症状】
- 仕事のことを考えると気分が落ち込む
- 休日は元気だが、仕事がある日や前日の夜になると気持ちが沈む
- 仕事中、不安な感じがする
- 会社に行けなくなってしまった
- 会社で緊張してしまって仕事が手につかない
現状は、刻一刻と移り変わる感染状況に伴い、新しい生活様式に順応し続けることが求められているわけで、世界的に相当なストレスがかかっている状態だと推測します。
この辺りの考察は、以前弊社の母体である医療法人ブログでもまとめました。ご参照ください。
【参考】
ニュース記事を引用します(個人的に、ジェンダーフリー時代において“お母さん”という括りが適切かどうか少々考えてしまいますがそれはまた別の話)。
ストレスの原因(複数回答)について、お母さんでは「外出が制限されるから」が69.8%(回答者全体では62.9%)とトップ。2番目は「人に会う機会が減ったから」の59.0%(同47.3%)で、それぞれ回答者全体に占める割合を大きく上回った。
こちらの調査でお母さんのストレスの原因としてあがった『外出が制限されるから』、『人に会う機会が減ったから』。これどちらも、プレコロナでは気分転換として機能していた活動ですよね(専門的にはストレス対処行動=コーピングと呼びます)。
コロナ禍のストレスメカニズムには特徴があるように思います。人生に伴うストレスに『新しい生活様式への順応を求められる』というストレスが追加されているにも関わらず、コーピングが機能しない(気分転換のための行動が取れない)んですね。
“お母さん”のストレス回答が多かったという調査結果から考えるべきは、『周産期がそもそも高ストレス状態でありコーピングを必要としている』⇒『これまでのコーピングが機能しない現状において周産期は注視すべき』ということなのではないでしょうか。
【参考】
こんな時にオンラインカウンセリング!【妊娠・出産・子育て中の方をサポート】
加えて、(先日のブログでも言及しましたが)コロナ時代の新たなコーピングを身につけることが求められるのでしょうね。
【参考】
【産業医時事ニュース解説】500人に聞く、在宅ワーク中のリフレッシュ方法ランキング
新しい生活様式におけるコーピングの一つして、オンライングループプログラム、YouTubeご活用ください。
ZERO 1 ch【株式会社サポートメンタルヘルス公式ch】
【監修】 本山真(精神科医師/精神保健指定医/日本医師会認定産業医) |